この記事では、北海道の電力について解説しています。
電力の送配電事業は、日本国内で10の区域に分けられていて、地域で管轄する会社が決まっています。
また小売事業は自由化されているので、たくさんの選択肢から選ぶことができます。
日本の最北端に位置する北海道は、気候などの影響から電力の使用量が多い上に、料金単価が高い地域。新電力へ変えることが非常に有効です。
「これから北海道へ引越しする方の電気使用開始」「北海道にお住まいの方の切り替え申し込み」どちらも承っています。法人向けの高圧・特別高圧に関するご相談も受け付けていますので、ご利用の方は参照ください。
北海道の一般送配電事業者
一般送配電事業者とは、電線や電柱、鉄塔などを設置・管理し、発電所から需要家まで電気を届けている会社を指します。
地域の一般送配電事業者は、決められているので消費者が選ぶことはできません。
参照:一般送配電事業者の解説
北海道の小売電気事業者
小売電気事業者とは、実際に消費者と供給契約を結ぶ電力会社を指します。
小売事業者は消費者が選ぶことができます。電気代を安く抑えたい方は、新電力と契約することを検討しましょう。
北海道電力ネットワーク管内の小売電気事業者
- 北海道電力など
契約する電力会社は選べる
日本の電力小売事業は、2016年に全面自由化され消費者は、契約する電力会社を選ぶことができるようになっています。
経済産業省に電力事業者として登録した企業は、2024年10月17日時点で740社にのぼります。
新電力は、供給する地域を限定するなど、すべての消費者を契約対象としていない会社も多くあります。734社から選べるのではありませんが、非常に多くの選択肢があるのです。
北海道の電気料金は高い?
北海道電力の料金は、他の九つの大手電力会社と比べて高めに設定されています。
色々と要因がありますが、気候と面積が大きく関係していると考えられるでしょう。
北海道の面積は広く寒い
北海道の面積は、83.450㎢で47都道府県の中で最大を誇っています。
広大な面積に対して500万人以上の方が各地で暮らしています。札幌市や函館市などの大都市に人口が集中していますが、全体的に見ると北は稚内市、南はえりも町、東は根室市や羅臼町まで人々が生活しています。
他の電力会社と比べて、設置費用はもちろん、その後に管理するコストが高くなるのです。
また冬は降雪があるため、雪が降らない地域と比べると費用がかかるのは当然です。
本州と距離が離れている沖縄電力なども単価は高めですが、北海道電力がもっとも高くなっています。料金が安い九州電力と比べると2倍近い金額に設定されているのです。参照(外部サイト):NHK・ほくでんの料金は世界一高い?
北海道の電力使用量は多い
日本の最北端に位置する北海道は、気温が低いことから特に冬に電力需要が高まります。
設定されている基本料金や単価が高い上に使用量も増えますので、北海道の冬は電気代が非常に高くなる傾向にあります。
基本料金0円のLooopでんきがおすすめ
契約するアンペア数が増えると、支払う基本料金も高くなります。また上述した通り1kwhあたりの単価も北海道では高めに設定されています。
北海道では、新電力に変更することで電気代を安くできる余地が非常に大きいことが特徴として挙げられます。
北海道にお住まいまたはお引越しで、電気代を安くしたいとお考えの方は、Looopでんきへの切り替えをご検討ください。北海道電力とLooopでんきの比較表も掲載しています。
電力と同じく輸送コストなどの影響から、北海道のプロパンガス料金の相場は全国で突出して高値をつけています。
参照(外部サイト):北海道のプロパンガスと都市ガス料金を比較
一方で地域を限定して地下の導管から供給される都市ガスは、他の地域と同じ水準の料金です。
総じて「北海道ではエネルギー費用が高い」と言えるでしょう。
北海道の一般家庭に引越す方・電力予約
引越し先で電気の使用開始予約をする際、新電力か地域を管轄する電力会社にするかを選ぶことができます。
- Looopでんき 【2日以上前に予約要】基本料金0円!ピークシフトによる電力使用で電気代を効率よく節約
- エネワンでんき 【5営業日以上前に予約要】サイサンが提供する新電力!ガスとセット割引きで電気もガスもお得に
- アストでんき 【5営業日以上前に予約要】上限単価が設定されている市場連動型の新電力!高騰リスクを回避しつつ、安い時間帯の活用で効率的に節約
電気使用開始の立ち合いは不要
電力の使用開始に際して、立ち合いの必要はありません。
対してガスに関しては、都市ガス・LPガスともに使用開始時の点検があるため、入居者の立ち合いが必要です。
おすすめの新電力会社
基本料金が0円のLooopでんき、「使った分だけ電気代を支払う」タイプの新電力です。集合住宅はもちろん、アンペア数が多い戸建住宅にお勧めです。また別荘など電気を使用しない期間がある物件では、電気代を大きく削減できます。
中2日以上前であれば、引越し先の予約ができます。
エネワンでんきは、エネルギー大手のサイサンが提供する新電力です。サイサンのガスなどと一緒に契約することで、永年続くセット割引きを受けられます。
5営業日以上前であれば、引越し先の予約ができます。
アストでんきは、市場連動型単価を採用している新電力。単価の上限価格が80円/kWhに設定されていることが特徴です。市場価格が安い時には、恩恵を受けることができる上、上限が決められているので高騰リスクを回避できる新しいタイプの市場連動型プランです。
5営業日以上前であれば、引越し先の予約ができます。
北海道にすでにお住まいの方・電力会社の切り替え
北海道にお住まいで電気代を少しでも安くしたい方は、新電力への切り替えを検討しましょう。
基本的に新電力会社への切り替えは、簡単且つ無料で進めることができます。
新電力事業は、経済産業省への登録制です。審査基準をクリアした会社が新電力事業者として認められています。
契約する電力会社を新電力に変えたからといって、電線や電柱などが別のものになる訳ではありません。新電力に変更してもしなくても、北海道電力ネットワークが保安管理を行います。
電力の切り替えは無料
電力の切り替えは、無料で行うことができます。
工事費用や契約手数料のような初期費用はかかりません。
新電力事業者によっては、最低利用期間を設けて違約金設定をしていることもあります。事前に契約内容を確認した上で申し込みましょう。
新電力に変えても電線や電柱などに物理的な変更を加えることはありません。流れてくる電気も同じものです。従って停電する可能性が高まるなどのリスクはありません。
賃貸住宅でも切り替えできる
電力会社の変更では、(スマートメーターへの交換を除き)物理的な変更は加えません。
「戸建住宅・集合住宅」「持ち家・借家」どちらにお住まいの方も、新電力へ切り替えできます。
スマートメーターへ交換
従来型のメーターが設置されているお宅では、新電力に切り替わる前にスマートメーターへ交換します。交換作業は、送配電事業者が無料で行います。退去時に現状回復の必要もありません。
※円盤がぐるぐる回るのが従来型の電力メーターです。
契約中の電力会社へ連絡は不要
新電力に申し込むと「申し込んだ新電力会社」から「現在契約中の電力会社」へ「このお宅を当社へ切り替えます」と通知が行われます。
契約が変わるのは検針日
契約する電力会社が切り替わるのは検針日で、自動的に行われます。
居住者の立ち合いは不要で、電力会社のスタッフがお宅に訪問することもありません。
※スマートメーターが設置されていないお宅は、事前に一般送配電事業者のスタッフが交換作業を行います。
検針日は、お住まいの地域や契約中の電力会社によっても異なります。
スマートメーター未設置のお宅や、申し込み内容に不備があった際などは、切り替え日が遅れることがあります。何日に切り替わるのかは、申し込んだ後に事業者からハガキやメールでお知らせが届きます。
- 契約が二重になり料金が重複することはありません。
- 電気が使えない時間はありません。
- 検針日に変更されるので、「日割り計算になるの?」という心配はいりません。
北海道で高圧電力を使用中の法人様
工場や大規模施設など、北海道内で高圧や特別高圧を使用している法人様も、当社で電力会社切り替えのご相談を承っています。
高圧や特別高圧は、家庭用の低圧電力とは違い、個別で見積もりされるサービスです。
高圧電力は、交渉や他社への切り替えで安くする余地があることを特徴としています。電気の使用量が多いことから、単価が少し安くなるだけでも月間数万件から数十万円削減できる可能性があります。
北海道で高圧電力や特別高圧電力を使用していて、少しでも安く抑えたいとお考えの法人様はお気軽にご相談ください。
複数月の明細をご用意ください
他社へ変更した場合の料金差額をお知りになりたい方は、過去12か月分の明細をご用意の上でお問い合わせください。難しい場合は、できる限り複数月の明細をご用意ください。⇒高圧電力の切替手順
最終保障供給契約中の法人様
2021年から2022年頃にかけて、燃料費高騰による影響で高圧電力事業から撤退する事業者が相次ぎました。
当社では、最終保障供給からの切り替えを承っています。
最終保障供給は、あくまでも緊急避難先の役割を持つサービスであり、料金は高めに設定されています。速やかに最終保障供給からの変更を検討しましょう。
北海道で新たに高圧電力を導入する
低圧電力から高圧電力への切り替えを検討している方は、当社で見積もりを承っています。
当社では、高圧電力に移行した場合の見積もり依頼を承っています。ご検討中の方は、お気軽にご相談ください。
北海道の電力に関するQ&A
北海道の電力会社はどこですか?
北海道を管轄している大手電力会社は、北海道電力グループです。
消費者と契約する小売事業者は北海道電力、電線や電柱などの送配電設備を管理しているのは北海道電力ネットワークです。
北海道で停電した時は、どこに連絡すれば良いですか?
停電情報を管理しているのは一般送配電事業者である北海道電力ネットワークです。停電時の問い合わせや情報を知りたい方は、同社に問い合わせましょう。⇒北海道電力ネットワーク
北海道内で電線が垂れ下がっているのですが、どうすれば良いですか?
お近くの北海道電力ネットワークへご連絡ください。アンペア数を変えたいなどのご要望も同様です。
また電柱にのぼったり電線に触ったりするのは、とても危険ですので絶対に止めてください。
北海道で電気を安く使うには、どの会社と契約すれば良いですか?
一般的には、北海道電力よりも新電力と契約した方がお得になるように設定されています。ただ契約容量(アンペア数)や電気の使用量などによっては、安くならない可能性があります。
サービス内容を良く確認した上で、利用環境に適した小売事業者へお申し込みください。このページでもおすすめの新電力を紹介しています。⇒北海道でおすすめの新電力会社
北海道の電気代は高いのですか?
北海道電力の料金は、全国で最も高く設定されています。また寒冷地のため電力の使用量も多く、アンペア数も大きいお宅が多いことが特徴です。基本料金が0円のLooopでんきなど、適切な新電力に変更することで、電気代を安く抑えられる可能性が高いでしょう。
北海道に引越すのですが、新電力で使用開始の予約はできますか?
手続きに必要な日にちが空いていれば、新電力で使用開始(再点予約)ができます。必要な日数は、各新電力により異なります。⇒北海道へ引越す方の電力予約
北海道で新たに高圧電力を使用したいです。
高圧電力の新規契約は「必要な設備が整っているか」「使用開始日まで十分な日数があるか」などによって、お受けできるかどうかが異なります。詳しくはお問い合わせください。
北海道で高圧電力の見積もりをしたいのですが、どうすれば良いですか?
高圧電力は、個別での見積作成になります。できる限り複数月の利用明細をご用意の上で見積フォームからご依頼ください。
この記事は、私が作成しました。
静岡県出身。エネルギー業界に10年以上携わり、特に都市ガスやプロパンガス、電力を専門にしています。またウェブサイトや記事も自身で作成します。ご意見や感想、指摘などありましたら、気軽にお寄せください。⇒著者情報